2014年07月24日

映画「思い出のマーニー」

ご無沙汰しております。
さて、この夏話題のジブリの新作「思い出のマーニー」を見てきましたので、その感想などを綴っていこうかと思います。

ただし、私は原作既読者で、原作にひどく感動した原作ファンですので、そういう視点からの感想であることを、了承のうえお読みいただけたらと思います。

原作、映画のネタバレがひどいので、一端たたみますね。











うん、舞台こそ日本の北海道ですが、内容的には原作準拠なので、それなりによかったと思います。
少なくとも、ゲド戦記のように、退屈な映画にはなってなかったので。
原作知らずに見れば、感動的な作品じゃないでしょうか?
しかし、すでに原作を読んでいて、原作にひどく感動した者には、かつてハウルやゲドで感じたように「???」が浮かぶ部分が多々ありました。

まず、なぜ舞台を北海道にしたのでしょうか?
その理由がさっぱりわからないし、明らかに外国人であるマーニーが、北海道の、しかもあのような田舎の屋敷で一人ほっておかれている理由が、私にはさっぱりわかりませんでした。
それと、え〜とマーニーの国籍は?
マーニーの両親は外国人?(少なくとも父親は西洋人っぽいですよねぇ?)
なんの仕事をしていて、どうしてあのような田舎に屋敷を構えたの?
後のマーニーの夫、和彦さんは幼なじみだそうだけど、では彼もあの村の住人?
あのパーティーに集まった人たちはどういう関係?どこからどうやって集まって来たの?
「そんなこまけぇことはいいんだよ!」
と言われそうですが、やはり舞台を北海道に移したのであれば、その理由をなんらかのかたちで示して欲しかったです。
それから、やっぱりリンジー一家の扱いのぞんざいさですね。
リンジー一家は、輪の外にいたアンナを優しく迎え入れてくれた人たちなのに、マーニーの日記のためだけに登場させたって感じで、それが不満に思いました。
後、原作のギリーにあたる久子さんがリンジー家(つまり彩香と武の家族)となんにも関係ないとか、アンナの名前の秘密がなき物とされていたり、マーニーと杏奈の関係も、原作のようにするするといろんなことがわかってくる、納得出来る話って感じじゃないので、物語的にも観ていて少々ダレる展開だったなぁと思います。

それと、公開前から散々言われてましたが、「百合っぽさ」を煽らないでほしかったかと。
あそこまで杏奈が頬を赤らめる必要があるのかなぁと、ちょっと思いました。

あと、そうそう。
この監督、アリエッティのときもそうでしたが、ヒロインの母親をなんであんなふうにおばあさんみたいに描くんでしょうか?
原作を読んだ時のミセス・プレストンのイメージって、あんなくたびれた感じじゃなくて、もっと格好いい感じの、でも養女の気持ちが読めなくて、悩んでるふうな女性って感じだったので、頼子さんにはすごく違和感を覚えましたね。

とまあ、そんなことで。
結局のところ、舞台を日本に移したことによって、生じる原作との違い、違和感をうまく料理されてないのが、一番の不満点ってことでしょうか?
杏奈が、自分がクオーターであること、もらわれっこであることに、ずっと何かしらの疎外感を覚えている、原作でいう魔法の輪の外にいることになれっこになってしまっている、そういう描写も、もっとあってもよかったんじゃないかと思いました。

原作ファンとしては、正直納得のいく映画ではなかったですが、原作を知らずに観れば、充分楽しめるのではないでしょうか?
でも原作を読まずにごらんになった方には、ぜひ原作も読んでみることを個人的にはオススメしたいと思います。
posted by しき at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | こんな映画みました | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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